今注目の若手俳優がシャツをめくると、美しく割れた腹筋が映る。
そして、観覧席の女性達が黄色い声援を上げる、というTV番組で幾度か観た光景。
これを純粋に解釈すると、腹筋が割れているとモテる(可能性がごくわずかにでも高くなるかもしれない)。カッコの中を読み飛ばしていけないのは置いておいて、流石に偏向と思うが、運動不足で太り気味の自分にとって、割れた腹筋は憧れである。
以前、中医体質学に基づくダイエット本の記事を書いた。ダイエットの本を”読むまで”が楽しくて、実践しないという結果になってしまったが、今度は安心してほしい。
次に挑戦するのは、筋トレ。それもたった2週間で効果を実感できるというもの。
今回は、その方法がまとめられた書籍、『4分鬼筋トレ』を紹介する。
4分鬼筋トレとは?

『4分鬼筋トレ』とは、4分間で鬼のような形相に歪むキツイトレーニング……ではなく、高強度インターバルトレーニングに基づいて構築されたエクササイズのこと。
高強度インターバルトレーニングは、英語でHigh-intensity interval training。略してHIIT または HIT。心大血管疾患患者に対する運動療法の一つとしても注目されている。
「高強度」というのは、トレーニングによって身体にかかる負荷が強いということ。そして「インターバルトレーニング」とは、間隔(短い休憩)を挟んで動作を何度も繰り返すトレーニングのことを指します。
出典:岡田 隆(2017).『2週間で腹を割る!4分鬼筋トレ』,26
鬼筋トレは、有酸素運動よりも効率的かつ最速で脂肪を燃焼できる。
有酸素運動の場合は、時間がかかる割にエネルギーの消費量が少ない。それに比べて鬼筋トレは、有酸素運動よりもエネルギーの消費量が多く、トレーニングを終えた後も勝手に脂肪を燃やしてくれるようになる。つまり、鬼筋トレはコスパがいい。
前述した”キツイ”に間違いはないようだ。例えば、「楽して痩せられる」というキャッチフレーズだと胡散臭いが、「ものすごくキツイけど痩せられる」だと納得できる。
4分鬼筋トレ 実践内容

ここでは割愛するが、トレーニングに関する”5つの鉄則”が提示されているので、始める前に必ず目を通すこと。正しい知識を持って取り組まなければ、どんなに努力しても、思った通りの成果が現れない。 独自ルールを作らず、音楽で言う「原曲に忠実」を意識する。
- 食事の改善
- 2週間プログラム
食事の改善
普段の生活、特にデスクワークをしていて、お腹周りを意識的に動かすことはほとんどない。そして、動かさなければ、脂肪がついてしまうのは当たり前のこと。
腹を割る方法は①脂肪を落とす②筋肉を太くするの2つです
出典:岡田 隆(2017).『2週間で腹を割る!4分鬼筋トレ』,14
とにかく脂肪を落とさない限り、腹は割れない。
そこで、脂肪を落とすために食事を改善する。
タンパク質を優先して摂り、炭水化物や体内に留まりやすい脂質の量を抑える。肉は鶏肉、魚はマグロ(赤身)、野菜はブロッコリーがオススメ。その他、”効率的に筋肉をつける上で、食べていいもの・悪いもの”がまとめられているのでしっかりと確認しておこう。
理想のカラダへ導くボディメイクフード『マッスルデリ
4分鬼筋トレ 2週間プログラム
腹筋を鍛えるトレーニングが本書の中心。知識をインプットしたり、精神論だけ学んだりするのはナンセンス。大事なことは実践だ。
鬼筋トレのプログラムには、以下の2パターンが用意されている。
- 4種目×2セットで構成されたA
- 3種目×2セットで構成されたB
運動強度はAよりもBの方が高い。どちらを選択するかは自由。
プログラムの詳細や正しい姿勢などは本書を参考してほしい。
長い人生のうち、たったの14日間です。
出典:岡田 隆(2017).『2週間で腹を割る!4分鬼筋トレ』,7
トレーニング開始から14日間で身体に変化が現れる。
人生100年時代が到来すると言われている中、たった2週間の自己投資をするだけ。そう考えると乗り越えられる気がする。そして、2週間後も継続できたら、なおよし。
4分鬼筋トレ 注意点

ウォーミングアップから始めよう
今まで運動をしていなかった人が、突然激しい運動をするとどうなるか、想像に難くない。本格的なトレーニングを始める前にウォーミングアップが用意されているので、体調と安全に考慮しながら行うべき。
身体を動かすことに慣れてきたら、いつまでもウォーミングアップで足踏みせず、覚悟を決めて本番に挑もう。
新しい物事を開始するまでが一番大変。始められたとしても、三日坊主になることが多々ある。だが、辛さを乗り越え継続することで、いつしか習慣になる。習慣になれば無意識に身体が動く。ここを目指して頑張ろう。
トレーニングの大敵 モラルハザードとは?
また、トレーニング後のモラルハザードには要注意だ。
『広辞苑』によれば、モラルハザードとは”保険加入者が、保険によって損害が補償されるために、注意を怠ったり事件を起こしたりする類”のこと。
ここでは、「今日はランニングしたから、お菓子を食べても大丈夫!」や「今日は筋トレしたから、炭水化物をたくさん摂ってもOK!」と考えてしまうことが該当する。
甘い誘惑に負けるな
食欲をコントロールせよ
脂肪をぶっ壊す
と、今のうちから自分にメッセージを送っておく。
編集後記
