東芝デジタルソリューションズ株式会社から、画期的なアプリの提供が開始された。
その名も「コエステーション」。
コエステーションとは
声を使ってもらいたい人と、使いたい人をつなぐプラットフォーム。
プロの声優やタレント、一般ユーザーまで、様々な声のデータを収集。
集めた声の特徴を学習し、声の分身「コエ」にしていきます。「コエ」ができるとそのコエで、音声合成が可能になります。
コエステーションは、様々なサービスと連携することが可能です。
(ゲーム、ロボット、館内アナウンス、メディアなど)一般ユーザー向けには、「コエ」を簡単に登録できるスマホアプリを提供。
出典元:TOSHIBA Digital Solutions
コエステーション ダウンロード
iOSでダウンロード。App Storeで「こえステーション」と検索すると「結果なし」。
「コエステーション」や「声ステーション」で表示された。
コエステーション 登録手順

アプリを利用するためには、登録が必要。以下の情報を入力する。
性別は、より自分の声に近いコエを作るために正しく選択する。
仮登録すると、設定したメールアドレスにメールが届く。
それに記載されている認証コードをアプリ内に入力し、会員登録完了。
そして、設定した「メールアドレス」と「パスワード」を使い、ログイン。
コエステのチュートリアル(使い方)が表示され、すぐに自分のコエを作ることができるが「あとでコエを登録」することもできる。
コエステーション 使い方

シンプルなデザインで、ユーザビリティが高い。
コエステーション 安全性

使う前に考えるのは、「自分の声を悪用されないか」だが、不正アクセスや個人情報の漏えいなど、セキュリティに関しては安全管理を徹底するようなので、それを信じることにする。
コエステーションは声優の代わりになる

コエステは、例えるなら、自分専用のボイスロイドを作ることができるアプリ。
機械を人間の声に近づける作業は時間を要するが、このアプリなら一瞬。簡単に抑揚をつけたり、感情を込めたりして文章を読ませることができる。
将来、AIに仕事を奪われるという話をよく聞くが、「将来」ではなく、もう既に声優業界へその波が来ている。
ただ、考え方を変えると、人間と区別がつかないレベルまで音声の技術が進めば、声優は、声を提供し、多くの人に使ってもらうことで、声優業をこなさなくてもライセンス料やインセンティブを貰うことができる。
つまり、AIに仕事を「奪われる」のではなく、AIが代わりに仕事をこなしてくれるのだ。風邪をひいたときや、諸事情でどうしても収録に行けないときなども、自分の分身に仕事を任せられる。
また、若い頃や生前の声を残しておくと、歳をとったり亡くなったりした何年先でも、その声を使うことが可能となる。紅白で話題になった美空ひばりさんのAIは賛否両論があったので、これに関しては「本人の同意が必要」など、モラルを考慮しなければならないだろう。
現時点では、実用化できるほど精度の高い音声に調整するコストの方が、声優のギャランティーよりも高いと思うので、未来を考えている暇があったら、その時間でファンを増やしている方が賢明かもしれない。